第3回 忘れてはいけないこと。
長い間アマチュアとして物語を書いていると、どうして自分は物語を書いているのだろう? と思うことがある。
10年間、物語を書いてきて、実のところ「作家になりたい」と宣言したことは一度もなかった。それは作家にならなくてもいい、と思っていたわけではなく、「作家になりたい」より、「物語を書きたい」という気持ちが上にあったことが大きい。
そして、この「物語を書きたい」という気持ちは、これまでもこれからも、書き続けていく上で最大の意味になるだろう。一番の根っこはそこにあって、そこから色々な考え方や、欲がついてくる。逆になってはいけない。
そのことは、忘れてはいけないことだと、直しの作業をしながら改めて思っている。
2006-11-28 20:03
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